先日、ピアノ発表会を撮らせて頂いた。
得意分野だ。

しかし肉体の衰えは隠せない。数時間立ちっぱなし、構えっぱなしは結構キツイ。

しかし十八番だけあって、最近ようやく要領を得て来た。
駆け出しの頃は、全プレイヤーの全曲を全力でねらっていた。それでも肉体がもった。
しかし今は、全プレイヤーがどこでいい表情で弾くか読めるようになった。

たとえば、マルカート〜レガート〜マルカートの構成の曲があったとしよう。
冒頭は、緊張もしているし、姿勢も硬い。
しかもマルカートの部分は、力が入っていて、写真としては美しくない。
もうここは狙わない。
レガート部になって狙い始める。曲想の変わり目をすぎて調子に乗れば表情が出るはず。
それを狙って撮る。撮れた!
そしたら後半は撮らない。これも力が入って、写真としてつまらないからだ。

また、ピアノ発表会の、およそ95%は知ってる曲だし、何%かは実際自分が弾いた曲だ。
曲を知っていると、だいたいどこでいい表情をするかがわかる。

そうして「省エネ」というと聞こえが悪いが、魚群がいないところに釣り糸を垂らさない、とでも言おうか。
無理な釣りはしない(釣りの経験はありませんが・・・)。
魚群がどこにいるか、読めるようになった。

発表会通してみると、いい写真が集積されている。

体力の衰えで苦しんでいたが、知識と経験で補えることができたと確信できた。

歳を重ねると色々見えてくる。歳を重ねるのは、悪くはないと思った一日だった。

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家族写真・プロフィール写真スタジオ
かなでるフォト 代表 いしばし
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